はじめての一人旅

■はじめに

 

 どうも!

 僕は2年前から一人旅が趣味で、あちこちへ足を伸ばしています。 何故一人旅をするようになったか、そのきっかけなった初回の一人旅日記書いてみました。

 

 現在形で書いていますが、2年前のことを思い出しながら書いています。 記憶がおぼろげな部分も多々あったので、

 やはり早いうちに書いておくべきだった・・・。

 では少し長くなりますが、よろしければ見てやってください。

 

■はじまり  

 

 同じことばかりの日常に飽き飽きしている。最近は意識して初体験を積み重ねている。少しづつ楽しくなってきた。  

 想定外は楽しい。「まさかあの時はこんな事になるとは思わなかったよ」と言ってみたい。本来、想定外は他人がもたらしてくれるもの だが、残念ながら僕には知り合いがあまりいない。

 だがその想定外は、自分の思いつきに、自分の気まぐれに身を任せることで可能ではないか。

 とにかく今日はどこかに行こう。

 アパートの部屋にいても何も起こらない。

 

 

■2015年7月27日(月) ・4時30分 出発  

 

 午前3時に起床。前日のフットサルで筋肉痛になっている。この痛みは、自分が生まれ変わっていくようで好きだ。

 今日は始発の電車に乗って気まぐれに街ブラをする。とりあえずは中野にでも行こうかな。

 準備を整えて4時半に部屋を出た。

 

・5時00分 電車  

 

 無事に始発に乗り込んだ。中野には5時半頃に到着する。

 しかし、よくよく考えてみれば、そんなに早く着いてどうするのだ。店も何もやってないぞ。いけない、目的地を変更しよう。ここは思 い切ってもっと遠くに行ってみようか。名古屋はどうだろう。このまま在来線で向かっても正午過ぎには着く。よし、これで決まりだ。

 … そう決めたのも束の間、せっかくなら京都まで行ってみようと思い直す。15時過ぎに着くから動き回る時間は充分にある。そうだ、京都にいこう。

 京都まであと8時間。スマホで暇を潰したいが、それでは到着前に充電が切れてしまう。

 こんなことなら何か本でも持ってくればよかった 。小説でもあれば、1冊をじっくり読み終わった頃には着いてるから、ちょうどいいんだけどな。仕方がないのでひたすら外の景色を眺めることにした。

 

・9時30分 焼津  

 

 外に海が見える。

 何度か乗り換えて、今は小田急線に乗っている。ここは何と言う場所なんだろう。

 海か・・・いいな。もう何年もちゃんとした海を見て ないな。

 熱海でJR東海道線に乗り換えて京都を目指す。相も変わらずひたすらに外の景色を眺めていたら、またしても海。……海……海……! 海が見たい!今日は気まぐれ思いつき行動の一日なのだ。次の駅で降りよう。

 そうして午前9時半頃、静岡県焼津市焼津駅に降り立った。

 海が見えた方向に歩き出す。猛烈な暑さに汗が滴り落ちる。

 15分ほどで海に到着した。しかし、そこは船着場だったので、油もゴミも浮いていた。綺麗な海を期待していたので、残念な気持ちですぐに船着場を後にする。

 

 せっかくなのでこのまま焼津駅の周辺をブラブラしてみる。

 特にこれといったものはないが、道が広く、高い建物もなく、見晴らしがとてもいい。ふと、向かいの通りに目を向けると、女子高生3人 組が自転車に乗っている。きっと幼い頃からこの辺りで暮らしているのだ。僕にとっては遠い場所だが、彼女らにしてはここは地元なのだ 。見飽きた当たり前の風景なのだ。

 Jリーグ清水エスパルスのオフィシャルショップを発見した。そうか、ここは静岡なのだ。清水もきっと近いのだろう。

 いつもと違う場所を歩くというだけでこんなに楽しいものなのか。気持ちがいい。気持ちがいいが、あまりにも暑すぎる。

 通りかかった カラオケ店に入って涼むことにした。 開店まであと数分。地元民であろう貴婦人らがロビーで談笑している。僕も地元民のような顔をして待つことにした。そして地元民のよ うな態度で受付をし、飲み物を注文し、2時間歌ったのだった。

 

・13時00分 最初の総括  

 

 カラオケで涼を取り、すっかり体力が回復した。    

朝、自分の部屋を出たときは中野に向かおうかなどとなんとなく思っていた。それが今は静岡県にいる。「あの時はこんなことになるとは思ってなかった」という望んでいた状態だ。

 自分の気まぐれに身を任せるというのも楽しいものだな。本当は部屋を出るときは億劫だったけど、ここまで来ることが出来た。こうし て今までしたことのないことを積み重ねていけばきっと新しくなれる、楽しくなれる。その癖付けの第一歩を踏み出せたような気がする。 大事なのは癖付けだ。

 目的は達した。当初の予定通りに京都に行っても夜になってしまうから、もう帰ろう。

 

・13時40分 蒲原駅

 

 電車に乗っているとまた海が見えてきた。海が見たい!その衝動で電車を降りた。ここは蒲原という駅らしい。

 潮の香りが駅にも漂っている。海は近い。そうして駅の裏に回り、海に向かって歩く。少し進むと波の音が聞こえてくる。今度は期待で きそうだ。 そして10分ほどで海に辿り着いた。

 広い海だ!本物の海だ!!これが太平洋か!水平線が見える!

 ここは少し高くなっていて、海は下にある。敷き詰めてあるテトラポットに波が打ち付けて、大きく水しぶきが上がっている。危険なの で降りないでくださいと立て看板もある。降りてみたかったけど僕は素直な良い子なので我慢する。そこからスマホで写真を撮り、動画を 撮った。  

 僕の海のある町で育ったので、やはり海を見ると心が落ち着く。

 海を見ることが出来た。大満足。

 

 ・15時10分 熱海  

 

 海を見てまたテンションが高まってきた。帰り道の熱海で降りた。時間は15時10分だ。

 熱海。名前は聞いたことがある。海という文字が入ってるくらいだから、きっと海があるのだろう。有名な温泉地だ。

 せっかくだから旅館で一泊していこう。<熱海 旅館 当日予約>でGoogle検索をしたら「じゃらん.net」で沢山の旅館が出てきた。当 日の15時でもこんなに見つかるものなんだな。1泊5000円の宿を予約した  

 さて、熱海駅を降りるとすぐに二つの商店街があった。どちらも沢山の人で賑わっている。というか人が多すぎる。その商店街をラグビ ーのドリブルのように潜り抜ける。熱海駅は高台にあり、坂道を下っていくと海水浴場があるらしい。そこを目指していく。

 坂道を下っていくと海が見えてきた、その奥には島がある。いつか行けたらいいなと想いを馳せる。  

 下るとサンビーチという海水浴場に辿り着いた。そのすぐ側にローソンがある。入ってみると店内には潮の香りが漂っている。そ して男性も女性も水着のままで買い物をしている。ビキニ姿の女性がコンビニにいるなんて…ここでアルバイトがしたいよ…。しずおか茶コー ラという緑色のコーラがあったので買ってみる。お茶の味が入って酷いだろうと予想していたが存外美味しかった、というか普通のコーラ の味しかしない。お茶成分はいずこ?  

 海水浴場を少しだけ歩く。本当に久しぶりの砂浜だ。やっぱり海は良いと改めて思う。

 

    ・16時50分 夕食  

  熱海駅前の商店街に戻り、比較的空いている定食屋に入りご飯を食べることにする。こじんまりとした、いかにもな定食屋だ。いつもの 癖で一番安いものを注文しそうになるが、こんな日だ、贅沢に行こう!そして一番高いお刺身定食を注文。1800円也。  

 普段はこういったお店に入ることはないし、食事にこんなにお金をかけることもない。普段と違う自分になれているような気がする。

 そんな非日常に酔いながらお刺身定食を美味しく頂いた。

 

・17時30分 四季倶楽部 あたみ小嵐荘  

 

 駅前から出ているバスに乗り、旅館に向かう。旅館は海から少し離れた山側にあるようだ。バスの窓の外を見ると。ヘルメットを被って 自転車をこいでいる中学生の姿がチラホラと見える。観光客で賑わう日本有数の温泉地だが、ここで暮らしている人も確かにいるんだと感じる。

 バスを降り、バス停の目の前のコンビニで、水とじゃがりこを買い旅館に向かう。5分ほどで到着した。  

 今回お世話になるのは「四季倶楽部 あたみ小嵐荘」  

 旅館なんて子供の頃に家族と来た以来だ。

 洋風のエントランスを抜けると、フロントがあった。ここで受付をするのだろう。ちゃんと予約は通っている、無事に受付が完了した。

 受付の男性のフロントマンから鍵を受け取る。凄いぞ、鍵だ、旅館の鍵だ。

 お部屋は2階だった。ドキドキしながら鍵を鍵穴に差込み、希望に胸を膨らませドアを開ける。  

 そこはまさに旅館の和室だった。旅館ならではのお茶セットなどが用意してある丸い入れ物がある。旅館だ、旅館だとはしゃぐ。

 荷物を置くとさっそく大浴場に向かう。運良く他に誰も人が居なくて貸切状態。大浴場と露天風呂を両方堪能する。朝から灼熱の日差し の中を歩き回っていてさすがに大量の汗をかいていた。さっぱりと洗い流し一日の疲れを癒す。

 浴衣に着替え、部屋に戻る。

 お茶を入れて、先程買ったじゃがりこをボリボリと食べる。旅館のすぐ横に川があって、その流れる音が心地良く響いている。  

 

 なんで僕は今、旅館で浴衣を着て、お茶を飲んでまったりしているんだ??  

 

 そう考えると笑えてきた。

 朝、中野に行こうと思ってたのに熱海の旅館で一泊しようとしているぞ?普段東京にいても電車で30分以上かかる所には行こうとしない僕なのにまさかだ。思いつきに身を任せるってこんなに楽しいのか。とりあえず後先考えずに行動してみたら何か新しいものがあるものだな。

 

疲れていたので、押入れから布団を取り出して敷いて、20時頃に眠った。

 

 ■2015年7月28日(火) ・7時00分チェックアウト  

 

 3時ごろに目覚める。旅館だ、やっぱり旅館だ。川の流れる音が聞こえる。  

  お茶を入れて、広縁で飲む。まったりとする。

 5時頃、朝日が昇り始める。それが海に反射して凄く綺麗だ。海の見えるお部屋でよかった。

 6時になると旅館の外にお散歩に行く。来る時には気付かなかった川へ向かう。その辺りはとても涼しかった。

 7時になると朝食だ。どうしていいのかわからなかったが、とりあえず食堂に向かうと席が用意されていた。

 食べ終わるとすぐチェックアウトした。  バスを使わずにこのまま歩いて熱海駅へと向かうことにする。

 歩いていると地元民の息吹を感じる。登校する子供たち、朝早くから仕事に取り掛かる職人たち…。やっぱりここ生きているんだ、僕の 非日常で日常を送っている人がいるんだ、と思うとなんとも不思議な気持ちになるのであった。

 そのまま歩いてまたサンビーチへと向かう。朝から泳いでいる人がいた。既に茹だる様な暑さなのだから気持ちは良く分る。

 ローソンで飲み物を買い、階段を登り熱海駅へ向かう。サンビーチから熱海駅までの階段は一段一段が高く、それが長く続くので、凄く 疲れる。熱海駅に着く頃には汗だくになってしまった。

 そして新幹線に乗り、今度こそ帰路につく。

 新幹線なら熱海から品川まで40分程度。凄く遠くに来た気がしてたけど案外近いんだな。

 

凄く楽しい一泊二日だった。ちょっと時間があればこんな旅行出来ちゃうんだな。これがいわゆる一人旅ってやつなのかな。

 

 

 一人旅って楽しいな。絶対にまたやろう。

 熱海も凄くよかった。絶対にまた来よう。