自分の「好き」に向き合うには社会不適合者の偏屈な嫌われ者として生きる覚悟が必要かもしれない

おはようございます。
伊上透です。

この記事を書いてから「自分はどんな人が好きなんだろう。というか、どんなことが好きなんだろう」と考えるようになりました。

そして昨日ふとこんなことを思いました。



まず自分は世の中をそんなに好きじゃない。世界はそんなにキラキラしていない。色んな人の「楽しい」が僕にとっては楽しくない。
「世界はつまらない」と感じることが悪いことな気がして、無理矢理好きになろうとしてるけど、その行動のせいで心の底ではどんどん世界が嫌いになっていってる。

僕は結構偏屈な人間です。
本当に本音を語りだせば「文句ばっかり言って結局この人は何が好きなの?」と多くの人に嫌われてしまうかと思います。
文句や愚痴は良くないとされてるし、それによって自分とは違う種類の負のオーラを持った人を呼び寄せるのも嫌なので、あまり言わないようにしてます。
でも本当は「それ楽しいの?」「そんなん大切?」「つまんねーな」みたいなことが心の内では渦巻いてるわけです。
それを自分でも見て見ぬふりすることにより自分のバランスは完全に崩れている。

僕が楽しいと感じるのは「普通そんなことしなくない?」ということをする時です。

これは完全にやってはダメな例なんだけど、某会社の倉庫でのバイト中の昼休みにそのまま帰宅してバックれたことがあります。「このまま帰っちゃうって面白そうじゃない??」と思ってしまったからです。若い頃の自分はその心の声に素直だった。警備の人に「お疲れ様でーす」なんて言いながら自転車を取り出しそのまま帰っていく瞬間、倉庫の敷地を出た時の開放感が凄く気持ち良かった記憶があります。
働き口を失って凄く後悔することにはなるのだけど。

これは人に迷惑をかけるから本当にやっちゃダメなんだけど、自分の心の奥にはこういう社会不適合な欲望が渦巻いてるわけです。
というかみんなそうなのかもしれないですね。
「まともな人」「大人な人」になるために素直な自分を削ぎ落としていってるのかもしれないです。
僕も心が死んでいる時ほど「まとも」だと言われます。
昨日Twitterのフォロワーさんとのリプでも言ったけど「まとも」っていうのは人に怒られない嫌われない状態のことかもしれません。

僕は欲望だけでなく罪悪感とかそんなものもありますから、こんなこと繰り返したら潰れてしまいます。
でもその社会不適合な欲も時には満たしてあげないといけない。
常識や倫理に反するってだけで損するのが自分だけって場合ならやっちゃってもいいじゃないですか。むしろやらないとダメ。
「理性こそが人間を人間たらしめている。欲に負けるなんて動物と同じだ」なんて意見もありますが、理性なんてどうせ捨てられないんだから僕は動物になりたい。
高尚になんて生きたくない。

ちょっと話が散らかってきました。
最後にまとめます。

僕は不幸なことに世の中の楽しいとされていることを楽しめない人間です。
ライブの何が楽しいかわからないし、ご飯は一人で食べるのが一番美味しいし、馴れ馴れしく話しかけてくる飲み屋さんなんてもう二度と行かないし、そもそもお酒の良さも理解出来ない。
偏屈なんです。しかも前述したとおり社会不適合者でもあります。そもそも34歳フリーターで就職する気なんて一切ないんですから完全に社会に馴染めていない。
そんな偏屈な人間が自分を解放して生きたらどうなりますか。
絶対に嫌われます。

でもそれでも自分を出来るだけ開放していかないと世界はどんどん色褪せていきます。
自分の「好き」に向き合うには社会不適合者の偏屈な嫌われ者として生きる覚悟が必要だという結論に今のところは至っています。
キラキラな人間になりたかったけどそれは出来ないみたいです。というかそもそも僕はキラキラを好きじゃない。でもキラキラは褒められるから羨ましくて。
僕が愛するのはドロドロです。
ドロドロとした社会模範なんてとりあえず無視した欲望の美を愛しています。

6年間付き合ってきた彼女と別れた今感じていること

先日、6年間付き合ってきた彼女と別れました。

色々と思うことがあり、僕から別れを告げました。
彼女との付き合いがどんなものだったか、別れた理由等は書きません。
まだ言葉に出来ないし、したくない。
でも6年間も付き合ってきた彼女と別れた今感じていることだけはここに記しておこうと思います。
時間が経つとこの感覚は失われてしまうだろうから。

 

付き合い始めたのは2014年2月です。
大島優子がAKB卒業を発表したのが2013年大晦日紅白歌合戦
笑っていいともが終わったのが2014年3月。
大体それくらいの時期からコロナ禍の2020年7月まで付き合ってきました。
正確には6年5ヶ月です。
こんなにも長く付き合っていると別れるイメージなんて全く湧かなくなります。
来年も再来年もその先もこのままずっと一緒にいるんだろうなって思ってました。

 

先日「感性は感動しない」という椹木野衣さんの本を読みました。
今年読んだ本の中でも特に面白く、読み終わった時にこう思いました。
「あー、よかった!彼女に教えよ!」
そしてすぐに「あ、そっか。別れたんだった。」と気付くのです。

毎日こんな感じです。
何か見るたび聞くたび知るだびに彼女のことを考えてしまいます。
それがずっと当たり前だったから。
彼女の存在はこんなにも自分の生活と思考に完全に入り込んでいたんだなと今更ながらに知りました。
6年5か月の月日ってのはやっぱり軽くないですね。

 

鬼滅の刃の映画は絶対見るから一緒に行こうね」
「今年は出来なかったから来年は一緒に初詣行こうね」
「一人旅で見た白糸の滝が本当にヤバかったから絶対一緒に行こ」

 

色んな約束をしてた。
色んなやりたいこともあった。
でもそれはもう叶わぬことです。
もう彼女の誕生日を祝うこともありません。
あの池袋のプラネタリウムが最後となりました。
まさかあれが最後になるなんてってことだらけです。

 

それでも僕は彼女に別れを告げました。
そうすることが自分には必要でした。
それなのに今でも彼女と別れたことを受け止めきれてない感じがあります。
なんで一緒にいられないんだろうなと思う自分がいます。
凄く身勝手かもしれないけどこれは本音です。

 

それでも別れたからにはこの先の未来を絶対良いものにしなくてはいけないと思っています。
これでダメになったら彼女に合わす顔がない。

 

彼女との6年間の付き合いで僕たちはいつもお互いに「ありがとう」と言い合っていました。
電話した時、会った時、他にも小さなことでもいつも感謝を伝えあっていました。
それは最後の別れ話の時でも同じで、僕たちは感謝し合いながら別れることが出来ました。
今でも彼女には感謝しかないですし、自分以上に幸せになってほしいと思っています。

だからこの文章もこの言葉で締めさせてください。

 

ありがとね。

インターネットから少し離れた話

どうも…伊上透です…
この度…WiMAXが充電出来なくなりました…
充電ケーブルを差しても無反応…

ネット回線はWiMAXに頼り切りなので非常事態です。
とりあえず色々と試してそれでもダメなら修理に出します。


 

実は去年の10月にも同じようなことがありました。


 

WiMAXが壊れて、というか洗濯機にぶちこんで、自前のネット回線がなくなってしまったのです。
その時に思いました。

「これを機にネットから離れてみようか。」

僕もインターネットに縛られている現代人の一人です。
むしろ中学生の頃からHTMLでコードを書いて個人ホームページを作るようなインターネットの申し子です。
人との出会いもインターネットを通して得てきたものばかりです。
インターネットは僕にとって不可欠なものですが、一方でまだネットがなかった頃の生活への憧れもありました。
きっとWiMAXを洗濯機にぶちこんでしまったのは「ネットから離れなさい」と内なる自分が囁いたからでしょう。

という訳で修理には出さずにそのまま放置することにしました。
今時あちらこちらにフリーWi-Fiが飛んでいるので完全なネット断ちは出来ないけれど、とりあえず自宅ではノーネットライフを送ることになりました。

ネットが使えないということはLINEが使えないということです。
本来これは結構困ることだと思いますが、幸いにも僕には友達も知り合いもほぼいないので、特に問題がなかったです。
コンビニに立ち寄った時にフリーWi-Fiを使ってLINEの確認するだけで事足りました。

すぐに感じたことは、普段どれだけ自分がスマホでネットを使っていたかということです。
帰宅してベッドにダイブして、そのままなんとなくSNSを見てみたり、なんとなく好きなサイトを見てみたり。
それは別に悪いことじゃないけどやり過ぎてたとは思います。なんとなくネットをしてる時って自分の頭が動いてないんですよね。ボーッとしている。
その時間がなくなったことで否応なしに頭を使うことをするハメになりました。
読書をしたり、曲を作ったり、部屋を掃除したり。
あんまり頭を使ってなかったせいか、こういう行動が刺激的でした。

 

そして次に気付いたことは僕らは気になったことをすぐに調べているということです。
気になってから調べるまでの時間があまりになさすぎると思いました。
気になる→自分で考える(寝かす)→調べる。
という風にワンクッション挟んだ方が世界を味わえるのかなと感じました。
「気になる時間」が大事で、そんな簡単にスッキリしてしまうのも考えものです。

 

ネットから離れることで自分の頭で考えることが明らかに増えました。
時間の無駄のように思えるけど自分にとっては凄く大切なことでした。
自分の頭で考えている時間こそが自分が自分でいられる時間だと思いました。 

自分の頭で色々と考えられるようになってくると、今度はネットが使えないことが不便に感じます。
ネットさえあればあれも出来るのにこれも出来るのに…!

そうして2020年の正月明けにとうとうWiMAXを修理を出したのです。
ネットが使えるようになったらTwitterを再開して、今に至ります。
今の自分は近年で一番メンタルの調子がいいのですが、そのきっかけはネットが使えないことで自分な頭で考えることが増えたからなのかもしれません。
ありがとう、WiMAXを洗濯機にぶちこんだあの日の自分。

ネットはもう完全に身近なものになりすぎてます。
だからこそネットが使えないという状況になると頭を働かせるのだと思います。
やはり自分を動かすのは意志じゃなくて状況環境ですね。
何か現状に不満があったり袋小路に入り込んでるなという人は、ネット断ちという劇薬を試してみてもいいのではないでしょうか!

それでは!

面白くない小説の特徴

どうも、こんにちは!
伊上透です!

これから書いていく記事はもう完全に偏見まみれです。
(自分にとって)面白くない小説の特徴を書いていきます。
何故そんな不毛な記事を書くのかと思われるかもしれません。
自分はこれから長編小説を書こうと思っています、
noteの毎日更新をしているのもその為の文章力の基礎を作るためでもあります。

面白い小説の特徴は正直よくわからない。
というかそれぞれに強烈な個性があるから分類できないです。
でも面白くない小説には特徴があると思います。
そして自分がそれをしないためにも一度ここでまとめておこうという算段です。

では、いきましょう。

・物語の目的もわからないままダラダラと序盤を進めている

本って読むのに結構エネルギーを使うじゃないですか。一冊読み終えるのに数時間を費やしますし。
それなのに今自分が読んでるの目的がわからないのは辛いです。何が言いたいのかわからない人の話を聞いてるような気分になります。この本を読む動機みたいなものを最初に突き付けてくれるとありがたいです。そ

・どうでもいいキャラクターの会話や日常シーンが多い

これに関してはここが好きだという人も多くいると思います。でも自分としてはまどろっこしく感じてしまいます。その会話がユーモアに溢れたものであるならまだ読めますが、単なるキャラ同士のじゃれ合いであるなら完全に読み飛ばすか、本を閉じてしまうことが多いです。会話や日常シーンなども本筋と絡めることにより、僕みたいな人でも面白く読めるような作りになっているといいですね。

・展開が読める

予定調和が過ぎるとしんどいですね。どんな展開も作業に感じてしまいます。予定調和と見せかけてのどんでん返しという展開は面白いですが、見せかけの予定調和の時間が長いとダレてしまうので、予定調和に向かう時間は短い方がいいと思います。

・ただ面白いだけ

最高のミステリー、最高のキャラクター、最高の展開、最高にラスト。
とにかく面白い作品を読んだあとに「なんだよこの小説!ただ面白いだけかよ!」と理不尽極まりない文句を言うことがあります。確かに読んでる時は面白いんだけど心に何も残らなかったり、そもそも何が面白かったのかすら忘れてしまうものがあります。そんなの読んでも読まなくても一緒じゃないですか。
それよりも読んだ後に自分の考え方が少しでも変わったり、趣味や興味が増えたりだとか読んだ後の自分に何らかの変化がある本を求めてしまいます。

とりあえずこんなところですかね。
この記事を書いたことがブーメランにならないように頑張ります。
自分が書くもので、読んでくれた人の心に何か変化を起こせるようならそんな幸せなことはないですね。

それでは!

好きなものが似てる人よりも隠し持ってる毒が共鳴する人との方が仲良くなれる。

どうも、こんにちは!
一昨日の自然歩きの疲れと筋肉痛で満身創痍の伊上透です。
筋肉がずっと熱を持っている感じです。
約30km歩いて更に山登りをしているわけですから疲れても当たり前です。
でもグレートトラバースの田中陽希さんはこれ以上の距離を毎日歩き標高の高い山にも登っているのだと思うと、こんなことで疲れている自分が情けなく思えてきます・・・。
アドベンチャーレースに参加出来るくらいの体力が欲しい。

さて、昨日こんなツイートをしてみたら、掘り下げてほしいと言われたのでそれについて書いていきたいと思います。


僕は友達を作りたいと思う時、決して趣味などが合う人を探そうとは思いません。
昔はそうしていましたがそれはあまり効果的でないと感じるようになりました。もちろん好きなものの話が合った時は楽しいですが、人として合うかどうかは全く別問題ですし、どちらかの熱が引いたらそれまでの関係だったりします。そんな関係なら趣味が同じ人とネット掲示板で匿名で語るくらいで十分かなと僕は思います。

好きなものが合う人よりも、嫌いなものが似ている人の方が仲良くなれると思います。
好きなものはどんどん変わっていくし増えてもいくけど、嫌いなものはそうそう変わりません。
他人の迷惑も考えずに大音量で音楽を鳴らしけたたましいエンジン音で車に乗るような人のことを僕は一生嫌いだと思います。そんな人と趣味が完全一致したところで好きになれるわけがない。
何が嫌いなのかというのは、世界をどのように見ているのか、とほぼ同義だと思います。そこに価値観が表れる。
その部分さえ共鳴していれば、単に街を歩いているだけでも楽しいと思います。性格や趣味が違ったとしてもその違いを楽しめると思います。
あとはお互いの好きなものの話を聞いていけばいいのです。人が好きなことの話をしているのを聞くのって楽しいじゃないですか。聞いてるこちらまで笑顔になれるじゃないですか。そうして好きなものの話をお互いにすることで感化され好きなものが増えていくと思います。それは素敵なことじゃないですか。
それに嫌いなものが似ているということは、自分をある程度曝け出しても許容される可能性が高いです。自分の中に隠し持ってる毒を吐いても共感される可能性が高いです。普段嫌われることが怖くて身に付けている鎧を脱いだっていいのです。そんな人となら自分が自分らしくいられるんじゃないかなと思います。

だから僕は好きなものが似てる人よりも、嫌いなものが似ている人の方が仲良くなれると思うし、そんな人を探していければいいなと思います。
でもなかなかそんな人を見つけることって難しいですよね。
僕はそんな人を探すツールとしてTwitterを使っている部分があります。
SNSはどうしても堪えきれない思いを吐き出す場所でもありますから。
現実世界の場合ではあえて自分からユーモアを交えてギャグっぽく毒を吐くことで周りの反応を見ています。共感されることもあるし引かれることもあるし・・・引かれることの方が多いかな。


でもまあ何だかんだ書いてきましたが最終的には相性だと思います
別に合えばなんだっていいんです。話して楽しいのなら別にそれでいいんです。
誰と相性が合うかなんて本当にわからないから、とにかく話してみるしかないです。
どんな人となら相性が合うのかなと人を探すときの基準の一つとしてこの記事のようなことを考えてもいいのかなと思います。

2019年2月 奥日光、鬼怒川旅

2019年最初の一人旅。

昨年12月の伊根町以来2か月ぶりの一人旅です。

今回の目的地は栃木県、奥日光!

 

■2月20日

 

始発電車に揺られながら向かう。

霧の影響で電車は遅れて運行しているらしい。

 

午前7時頃、トイレに行きたくて南栗橋の駅で降りる。

そのホームから眺める外の世界は完全に霧に包まれて綺麗だった。

 

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電車は20分程遅れて8時30頃に東武日光駅に到着。この頃には霧は完全に晴れていた。

この地点での標高が543m

普段登ってる天覚山より100m程高い。

ここからバスで湯滝入り口まで向かう。

 

バスはグングン山道を進んでガンガン標高を上げていく。

山道でのU字カーブの連続には肝を冷やす。

落ちたら確実にお陀仏というカーブをギリギリで曲がっていく。

窓側に座ってたから本当に死ぬかと思った。

他の乗客の方も同じように思っていたのか、唾を飲む音が聞こえるくらい静かな車内だった。

 

そして無事に湯滝入り口到着!!

ここに来るまでに全員が降りていてもう乗客は僕一人だけ。

標高約1400mということもあって雪が積もっていた。

今年は雪を見ることが出来ないと思っていたけど見れて嬉しかった。

というか、積もり過ぎ。アイゼンが必要なレベル。

凍ってしまった下り道を歩いてこけること2回。やろうと思えばそのまま下まで滑って行けたと思う。

 

バス停から5分ほどで湯滝に到着。

奥日光3名瀑の一つだ。

とにかく水量が凄い。迫力満点。

しかも近くで見ることが出来る。

滝壺まで近づこうとしたけど深い雪に覆われていて、一歩足を出したら膝近くまでズボボボボと沈んだのでこれは危ないと断念する。

でも夏なら真下から滝を見ることが出来ると思う。

 

周りにはアイゼンを装備し一眼レフを構えた、いわゆるガチ勢の人が7人ほどいた。

その中をスニーカーで闊歩しスマホで雑に写真を撮っていく僕を彼らはどう見ていたののか・・・。

 

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もっと長く見ていたかったけど、ここから奥日光三名瀑の残り二つ、竜頭の滝と華厳の滝を見に行かなくてはいけない。

ここから竜頭の滝まで徒歩50分、華厳の滝までは2時間歩くことになる。

僕の一人旅はとりあえずの目的地を定めたお散歩だ。

歩きながら予定してない何かを見つけられたらいいな。

 

そうして歩き出した。

というか走り出した。

とにかく眺めが最高過ぎて走っていて気持ちよかった、何らかの奇声を放っていたかもしれない。

途中で可愛い雪だるまくんとの出会いもあった。

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そして戦場ヶ原というところに辿り着いた。

どうやらこの一帯はラムサール条約に登録された湿原らしい。

日本じゃないみたいな美しさ。

この景観を眺めながら道を進んでいく。

日本ロマンティック街道と名付けられているのは伊達じゃない。

 

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そして竜頭の滝に到着。

正直これはそんなにだった。

まあこんなもんかと早々に立ち去る。

 

 

歩いていたら中禅寺湖が見えてきた。

湖なのに何故か潮の香りがする。

風も強く、波が立っていたので、まるで海かと錯覚するほど。

向こう側には奥日光の山々が連なっている。

この景観を眺めながら湖の畔を歩いて華厳の滝まで向かうことにした。

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そして華厳の滝に到着。

観瀑台も用意されているけど一番いい場所から眺めるには有料エレベーター(550円)に乗らなくてはいけないらしい。

華厳の滝奥日光三名瀑に留まらず、日本三名瀑の一つとしても知られています・・・が正直滝が遠すぎて僕にはピンとこなかった。

やっぱり間近で見て迫力は水量を体感できるような滝の方が僕は好き。

 

 

その後、栃木県立日光自然博物館に行く。入館料は510円。

ちょうどシアターで「悠久の四季ー日光ー」が上映されるところだった。

他に客はおらず、シアターを完全に独り占め。

ベストな席を探すために何度も何度も移動した、一人じゃないとこんなことで出来ない。

奥日光の成り立ちと四季の映像が約20分間流れた。

物凄く綺麗で感動した。こんなの独り占めなんてこんな贅沢ないよ。

でも感動しすぎたのかな。

席に財布を置いたままにしてたみたいで、博物館を出るときに館員の方に渡してもらった。

危ない・・・!!

館員さんありがとうございます・・・。

 

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それからお昼を近くのラーメン屋さんで済ませ、バスに乗って東武日光駅まで戻る。

またしても恐怖のU字カーブの連続に肝を冷やす。

悪天候でもこのバスは運行するんだろうか・・・。

雨や雪や風が強い日だと本当に曲がりきれなくて崖下に落ちてしまうのではないかというくらい恐ろしいU字カーブの連続。

 

どうにかこうにか無事に東武日光駅まで戻る。

そこから鬼怒川温泉を目指す。

2016年12月の鬼怒川旅で不完全燃焼だったので、そのリベンジを果たすのだ。

駅に降りた時に懐かしさを感じた。

一人旅で同じ場所で2度行くことのは初めてかも。

でも懐かしさを感じていると雨がポツリと降ってきた。

天気予報では一日中快晴のはずだが・・・。

本当はもう少しフラフラするつもりだったが早めに宿に向かうことにする。

 

途中でスーパーに寄って飲み物といつものじゃがりこを買う。

このスーパーは以前の鬼怒川旅で見つけていたのだけど、あの時は体力的に消耗して満身創痍で、寄っている余裕がなかったので今回ついに入れた。

こういう地元の人間御用達といったスーパーが好きだ。地元の香りが感じられる。

 

そして宿に到着。

今回お世話になるのは東急ホテルハーヴェストクラブ鬼怒川さん。

ハーヴェストは2017年3月に伊東で使って以来二度目。

相変わらずホテルのチャンネルで軽井沢のVIALAの宣伝をしていた。

お部屋お任せプランで予約をしたが、広いツインで川側のお部屋を用意してくれてとても嬉しい。

 

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疲れているので早速温泉に入ることにした。

雨が本降りになっていたけど構わず露天風呂に入る。

冬の冷たい空気と温泉の暖かさのハーモニーが体を癒してくれる。

だが、頭上からの冷たい水はさすがに不協和音だ。

 

温泉から出て部屋に戻ると眠気に襲われて眠ることにした。

どちらのベッドを使うか悩んだが、テーブルに飲み物を置いていたんで奥のベッドを選んだ。

おやすみなさい。

 

■2月21日

 

午前1時に起床

おはようございます。

夜勤をやってるから体内時計がおかしくなっていて、宿に泊まってもいつもこのくらいの時間に目覚めてしまう。

 

お茶を入れて、読書や本日の予定を考えたりする。

宿でのこの時間は本当に至福のひととき。

この時間のために一人旅をしているといったら過言ではあるけど、嘘でもない。

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午前6時。

大浴場の利用時間になったので朝風呂に行く。

昨日は雨が降っていたけど今日は完全に止んでいる。

澄んで冷えた朝の空気と温泉のハーモニーがたまらない。

白い月が少しづつ山の奥に沈んで行くのを眺めながらゆっくりと浸かる。

沈みきるまで見ていたかったけどのぼせてしまったので出る。

 

それから荷物をまとめ、部屋を片付け、ブログSNS用に写真を撮る。

いつでも出れる状態にしてから朝食バイキングへと向かう。

伊東のハーヴェストを利用した時の朝食バイキングでは沢山の料理が並んでいたが、ここではまさに朝食といったものしかなかった。

あの時は春休みで家族連れの宿泊客も多かったから特別に種類が多かったのだろうか。

しかし端の席で鬼怒川を見下ろし、山を眺めながらの朝食は最高と言っても足りないくらいだった。

朝からガツガツと大慌てで食べ、誰よりも早くバイキング会場を後にする。

部屋に戻り、歯磨きをしたら、そのままチェックアウト。

ホテルの方に「朝食バイキングは召し上がりましたか」と聞かれてしまった。ええ、食べました。

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ハーヴェストは安定して質が高いなと思う。

色んなホテルチェーンを利用してきたけど、今のところ一番の好印象。

 

さあ!

一人旅二日目だ!

 

まずはホテルから徒歩20分ほどで着く鬼怒楯岩大吊り橋へ。

高さはあるけど橋はしっかりとしててあまり揺れないからそんなに怖くない。

裏の山に登れるかなと思って進んでいったけど、途中まで登ったところで立ち入り禁止になっていた。階段あるから登れそうなんだけどなー。

残念。

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それから鬼怒川温泉駅から龍王峡駅まで向かう。

2年前、全てが上手く行かなくて失敗に終わりそうだった鬼怒川旅を救ってくれた龍王峡。

前回龍王峡の手前部分しか味わえなかったので今回は更に奥まで向かう。

 

あの時行かなかった龍王峡の奥には夢のような世界が広がっていた。

以前は天気が曇りだったから気付かなかったけど、水の色がこんなに緑色だなんて。

 

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危ないけど岩を降りて川に近付いてみた。

そこはもう桃源郷のようだった。

「嘘でしょ、嘘でしょ」と何度も一人で呟いてしまった。

ここにしばらく留まる。何分くらいいたんだろう?

ずっと川を眺めていた。

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岩をよじ登り、また元の道に帰り龍王峡を進んでいく。

どこまでもどこまでも続く渓谷。

そして絶景。

 

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本当にどこまでも進んでいけそうで、2時間ほど進んで、標識があったので見るとまだ6㎞程歩けるらしい・・・。

でも戻らなくてはいけないし、なんだかもう満たされてしまったなということで引き返す。

行きとは角度を変えた美しさの龍王峡を戻っていく。

 

龍王峡駅に戻り、帰りの電車を調べる。

すると次は3時間後の電車になるらしい。

・・・3時間後?

いやいやいや、いやいや!!いや!嫌!

さすがにそれは待ち時間がしんどすぎる。

龍王峡から1時間歩いて鬼怒川温泉まで戻れば普通に電車があるのでそれで帰ることにする。

そういえば2年前もこうやって歩いたっけ・・・。

 

その道中で、またしても美しい山の姿を見ることが出来た。

これが見られるんだったら歩いてよかったな。

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そして鬼怒川温泉まで戻り、特急に乗り込み、わずか2時間ほどで東京に舞い戻る。

 

今回の旅は過去最高レベルによかった。

絶景の数なら間違いなく過去最高。

今まで海の方ばかりに行ってたけど、山も美しいんだなと知れた旅でした。

ありがとう奥日光鬼怒川!!

 

超超オンボロアパートの話

高校を卒業して音楽の専門学校に進学するために上京しましたが、その専門学校を1年間で辞めて、半年間地元の鳥取に帰ってました。(その半年間は僕の人生で最も濃いといっていい時間なのでいつか文章にしたい)

そして再び上京するわけですが、お金もないしとにかく家賃の安いアパートを探していました。

 

そして見つけた、東京都練馬区桜台オンボロ荘。

池袋から電車で8分の桜台駅まで徒歩8分の好立地。

閑静な住宅街に佇む築40年の歴史ある木造アパート。

トイレありお風呂なし2Kで家賃はなんと・・・

 

23000円!!!

 

23000円!!!!!!!!

 

 

23区内、しかも池袋近くの好立地でこの家賃はちょっと破格じゃないですか。

敷金礼金なし、更にフリーレント(最初の一か月家賃免除)だったので、格安の初期費用8万円ちょいで借りることが出来ました。

 

お引越しは12月。

夢と希望を胸に抱き二度目の上京だ!

 

まずは不動産屋さんで鍵を受け取り、説明を受ける。

電気ガス水道は大家さんの方で既に契約済みで、家賃と込みで請求されるらしい。

それは振込じゃなくて、オンボロ荘の隣に住む大家さん宅まで出向いて直接お支払システム。

ふむふむ。

 

早速入居だ!!

建物はどうみてもオンボロです。お部屋は2階だけど廊下を走ったり飛んだりしたら底が抜けるんじゃないか。

部屋は中身は全体的に少し汚いけれど破格の家賃と築40年ということを考えたらそれくらいは全然いいでしょう。

トイレの水の流し方が上から垂れてる紐を引っ張れば流れるというものでした。こんなの初めて見た!

お部屋のドアも変わっていて、鍵穴に鍵を入れて開けるというのは普通なんだけど、閉めるのは鍵でなく、ドアノブの真ん中についた丸いでっぱりを押しながらドアノブを捻ると閉まるというものでした。

うっかり部屋に鍵を置いたままに閉めると締め出されるという罠仕様。

古き良き物件ということなんですかね。

 

そして一抹の不安が。

キッチンの引き出しを開けてみると謎の黒い粒がポツポツと。

なんだこれ・・・?

別の引き出しを開けてみると、前に住んでいたと思われる中国人宛の借金の返済催促ハガキが大量に入っていました。

何故そのままにしてあるの・・・?

 

まあまあ!

何か害があるわけでなし別にいいかー!!

 

 

 

入居から1か月。

初めての家賃支払いが近付いてきました。

ある日帰宅すると部屋のドアに紙が貼ってありました。

 

イノウエ様

家賃23000+水光熱費5000円

合計28000円

 

こう書いてありました。

なるほどねー。

 

そして大家さんのおうちへお支払に行く。

ピンポーン、ピンポーン。

・・・出ない。

いないのか、また出直さなくては。

 

翌日の朝にもう一度行くと今度は出てくれました。

大家さんは80歳くらいの小さなお婆ちゃんでした。

まずはおうちに上がらせてもらって、お茶を頂く。

そうするとお婆ちゃんが僕に家賃手帳なるものを渡してきました。

支払うとこの家賃手帳にスタンプを押してくれるというシステム。

なんだこれ面白い。

そんなこんなで初の家賃支払いを終えました。

 

それかは何事もなく暮らしていました。

近くのスナックのカラオケがあまりにうるさいことを除いては特に問題はなかったです。

むしろお金が全然なかったので白飯にマヨネーズや刺身醤油をかけて食べるといった自らの困窮具合がやばかった。

 

問題が出てきたのは暖かくなった4月からです。

 

ある日帰宅すると、買っておいたお菓子やレトルトカレーの袋が破れている。

そして部屋中に黒い粒々が。

それらの犯人はすぐにわかりました。

ネズミです。

だって柱の陰にいるんだもん!!

 

それからは毎日ネズミが出没するようになりました。

何度掃除しても毎日現れる黒い粒々、これはネズミの糞です。入居初日に見た引き出しの黒い粒々も糞だったのか。

眠ろうとしても近くを動いているネズミの足音が気になって眠れない。

電気をつけてふと柱を見ると3匹のネズミがささーっと柱を駆け上っているところでした。

それを見て鳥肌が止まらなくなりました。

ネズミ捕りを仕掛けると2匹引っかかっていました。

切なげに苦しげに「きゅーきゅー」と鳴いています。

その声でまた鳥肌が立ちます。

 

何度ネズミ捕りを仕掛けても全く勢いの衰えないネズミ軍団。

もうお部屋に食べ物は置いていないのに何故現れる。

ネズミがいるから部屋に帰りたくないし、ネズミが怖いから全然眠れないしで、ノイローゼになってしまいました。

 

大家さんに相談するも「ネズミくらい出るさー」と取り合ってもらえない。

え・・・ネズミを気にする方が間違っているの・・・?

それくらいの強い精神力が求められる猛者たちの棲家だったのか・・・。

 

8月終わり頃にとうとう限界が来たのか、退去もしていないのに新しくアパートを借りてました。

家賃7万4000円、家具家電ロフト付き、風呂トイレ別、水光熱費とネット料金も家賃に含まれるから使い放題・・・。

正直契約した時のことを全く覚えていないし、このあとオンボロ荘をどうやって退去したのかもよく覚えていないのです。

完全にノイローゼでメンタルやられていた。

ただ引っ越した後の爽快感はよく覚えています。

 

ネズミに怯えず眠れる幸せ!!

お菓子の袋を放置してもネズミに食い散らされない幸せ!

部屋中にネズミの糞が撒き散らされていない幸せ!

綺麗なお部屋!自宅にお風呂!!!

脱出した!脱出したぞ!!!!!!

 

 

 

それから数年の月日が経ち、引っ越しを考えて不動産屋さんに行った時にこんな会話をしました。

 

「僕、前に桜台に住んでて、オンボロ荘っていうところなんですけど」

「え・・・?あそこ住んでたんですか?あそこやばいって有名ですよ。初めて住んでた人に会いましたよ!」

 

そうか、やっぱりやばかったのか。と変に納得してしまいました。

 

 

今でも部屋で物音がするとネズミがいるような気がします。

ゴキブリなんて全然怖くないどうでもいい、ネズミに比べればなんてことない。

 

 

お部屋選びは大事です。

特にネズミが出るかどうかはこのブログを読んでくださっている皆様もよくよく気を付けてお部屋選びをしてください・・・。